Gってなんだっけ 魔法のチップは人類にとって吉か凶か 2018 2 18

2018年2月18日の「PC USER」には、このような記事がありました。

「宇宙人が見つからないのは、仮想通貨マイニングのせい?」
 地球外生命体を探し続けている非営利団体の「SETI Institute」は、
英BBCの2月14日の記事によると、宇宙から電波望遠鏡で受信した膨大な電波を、
もっと高速に処理しようとしていて、
最新で高性能なGPU(Graphics Processing Unit)を、
たくさん買うことにしたのだそうです。
 そのための予算は確保したのに、
「GPUベンダーに問い合わせると、みんな、在庫がないと言うんだ」という。
 仮想通貨のマイニング(採掘)が流行したせいで、
高性能なGPUを搭載したグラフィックスカードの価格が、
高騰したり、品薄が続いたりしています。
 GPUって、少し前までは、その名前の通り、
画像を扱う人が気にするPCの部品だったのに、
画像処理向けに高速化していくうちに、
Googleなどが「この性能だったらデータセンターで使えるぞ」と、
グラフィックス以外の目的で採用するようになり、
今では「Gって何の略だっけ?」と思うほど、
高速処理が必要ならGPUにお願いしようということになっています。
(引用、以上)
 確かに、GPUは品薄かもしれません。
「お一人様、1点限り」という状態かもしれません。
 そのうえ、価格が高価になっています。
もし、ゲーム用のGPUで、本格的に、
「GPGPU(General-purpose computing on GPU)」をやってみたいならば、
NVIDIA社のグラフィックチップである「1080Ti」が搭載されたものが必要でしょう。
そうなると、値段は、10万円以上になります。
 しかし、大学の研究室では、予算に限りがあり、
最新のGPUが欲しいが、買うことができないという状況でしょう。
 もし、予算が確保できても、品薄状態では、
GPUを十分な数だけ入手できないでしょう。
実に困ったことです。

GPUの威力 2018 2 4
 GPU(グラフィックカード)は、
今や、ゲーム用ではなく、
AIコンピューターの心臓部になっていると書きましたが、
どれほどGPUがすごいのかについて、
中島能知氏の著書によると、
「NVIDIAの『GeForce GTX 1080 Ti』の演算能力は、
11テラFLOPSに達します。
 20年ほど前に、
600億円かけて開発された初代の地球シミュレータは40テラFLOPS。
これは、最新のGPUの4つ分程度(約50万円)です」とあります。
 「GeForce」といえば、
パソコンゲームの愛好家には、有名なブランド名でしょう。
 パソコンでゲームをするならば、
グラフィックボードのGeForceを手に入れる必要があると言われたものです。
 それが、今や、GPUは、AIコンピューターの必須アイテムになっているとは、
「時代の流れが早い」と言えるでしょう。
 ソフマップドットコムで調べてみると、
「GeForce」のグラフィックカードは、
安いものは2万円程度から、高いものは7万円程度でした。
最新型から旧モデルまであるということでしょう。
(「1080 Ti」は、12万円でした)
 なぜ、グラフィックカードという部品が、
ソフマップドットコムで売られているかというと、
デスクトップパソコンでは、後から、
グラフィックカードを買ってきて、
増設(補強)することができるからです。
(ただし、市販のパソコンでは、電源の容量を超える可能性があります)
 おそらく、市販のパソコンは、
ゲーム用パソコンでない限り、
グラフィックカードは付属していないと思います。
 もちろん、パソコンでインターネットを見たり、
ワードやエクセルに使うのには、グラフィックカードは不要です。
 しかし、パソコンで、
AIコンピューティングをやってみたいとなると、
グラフィックカードは必要になってきます。
 今、AIコンピューティングで先頭を走っているのはアメリカで、
それを猛烈に追いかけているのは、中国です。










































































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